うつ病は本来精神的な病であるため、他者から見た場合、あまりうつ病の兆候を把握できない傾向があります。
職場や学校などである日突然出社拒否や、登校拒否をするようになり、それが半年ほど過ぎた頃には、こちらから連絡を取ろうにも音信不通状態となり、誰も手をつけられない状況に陥ります。
そもそもうつ病にかかるメカニズムは、あらゆる精神的な負荷がかかり過ぎ、それを一人で抱え込んでしまうことから発症するとされ、時間の経過に伴って徐々に症状が悪化していくという負の連鎖にあります。
うつ病になりたての頃は、まだ人とのコミュニケーションが取れる状態なのですが、大体半年くらいして状況が改善されないと、今度は音信不通になるという結果になるのです。

こうした病を改善するためには、まず周りの知人や友人、恋人や家族が早い段階でその人の精神状態に異変がないかを察知し、なるべく一人で考えこませるような状況をなくしていく努力が必要となります。
特に学校や職場というような自分とは価値観の違う者が多く集まるようなコミュニティの中では、人間関係で気を遣いすぎてしまい、心労を重ねる人が多いのも事実であるため、発症を防ぐには、本人が自ら常駐の心理カウンセラーに相談に行き、悩みを解決できるアドバイスを受けることが重要になってきます。
自分にはそんなの関係ないと思い込んでいる人ほど、発症リスクが高いため、時には周りから心理カウンセリングを勧めるということも必要です。